まだまだしつこく大阪3日目の旅。この日は少し足を伸ばして吉野まで行ってみました。大阪から約1時間半くらいで吉野駅に到着。
ロープウェーで山を登ります。何とこのロープウェーができたのが昭和3年で、現存する日本最古のロープウェーらしい。
箱が小さいのですぐに満杯になってしまうロープウェー。運行するのも15分間隔だったし、桜の時期は大変なんじゃないだろうか…。一緒に乗った、どう見てもヤ○ザとその舎弟みたいなコンビが、「オッチャン、もう一杯だから時間前だけど出発して」とか言ってたw
ロープウェーを降りてからしばらく狭い坂道を上ってくのだけど、その間、「何でこの2人で吉野に来たのだろう…」という疑問を抱えつつ、私らとヤと舎弟コンビが抜きつ抜かれつで歩いて行った先にあったのがこの金峯山寺(きんぷせんじ)。ちなみに舎弟は坂道の途中で咲いていたかわいい花の写真とか撮ってたので、案外乙女チックなのかもしれませんw
金峯山寺の大きさは、東大寺の大仏殿に匹敵するくらいらしい。確かにデカい。こんな山の上によく作ったよな…。お寺の中では仏様に向かって簡単な仕切りのある個室が並んでいて、その中でお祈りできるようになっていた。私らも係のおっさんに促されるまま中に入ったのだけど、ここでまたまた一緒になったヤと舎弟のヤの方が、「おれには願い事はない!」と言い切って、係のおっさんを困惑させていたw何なんだこの人たちはw
このあと、まだまだ坂を上っていくと他にも見どころはあったのだけど、私らはここで山を下りることに。明日香村に行こうか箸墓古墳を見に行こうかしばらく迷って、明日香は一度行ったことがあるので、箸墓に行くことにしました。
電車の中で食べた柿の葉ずし
最寄り駅からレンタサイクルで古墳へ向かう。古墳のある桜井市は三輪そうめんで有名なところで、道中いたるところにそうめんのお店があります。そして箸墓古墳に到着。卑弥呼の墓か!?とか言われてる古墳ですね。
左のうっそうとした森が古墳なんだけど…まぁこれだけですw卑弥呼の墓かどうかは、管理してる宮内庁が発掘調査を認めればもしかしたらわかるのかも?だけど…たぶんこの先なにがあっても許可しないでしょうね(ちなみに昨年宮内庁が立ち入りを認めたけどそれは墳丘のみ)。仮に許可されたとしても、石室の中はすでに盗掘されてたりして、何もわからないかもしれないし。ここが卑弥呼の墓ってわかれば、邪馬台国がどこにあったかも一発でわかるのにね。でも、こういうふうに謎につつまれていて、古墳時代から奈良時代にかけていろんな妄想が広がるのも、私が奈良を好きな理由の一つです。
森を上から見た図
自転車に乗って小腹もすいたので、そうめん食べに入りました。冷たくてつるつるでおいしかった。柿の葉ずしと葛もちもおいしかった。おみやげもここで買うことができたので良かった。
駅に戻る途中で神社に寄ります。この大神(おおみわ)神社は、三輪山をご神体とする日本最古の神社です。山をご神体って…すごいね。縄文や弥生の人々は自然を崇拝(アニミズム)していたから、最古の神社というのもわかる気がする。ここで、今夜もおいしい酒が飲めますようにと神様にお願いする我々であった(酒場放浪記風)。
鳥居から拝殿への参道の雰囲気がすごくよかったです。神社のお祭りの時はにぎわうんだろうなぁ。
さて、そんなことで飲みの時間になってまいりました。この日は前に酒場放浪記で見て「ここ行きたい!」と思っていた「天満酒蔵」へ。日本一長い天神橋筋商店街の中にあるお店です。
酒場放浪記で見たとおり、何を食べてもうまくて、そして安い。
店の雰囲気も最高です。
天満酒蔵を後にしてもう1軒、今度は立ち飲みの「酒の奥田」へ。ここも勢いがあってすごかった。
初めて来て入口でモジモジしてる我々にもすぐに気づいて声かけてくれて、常連さんにちょっとつめてねーって言ってくれて、ここ空いてるよ!って言ってくれるまでの動作がスムーズで、こちらの不安もなくなります。
そしてこの謎の竹ぐしとかマドラーとか札とか、これで勘定するみたいなんだけど、最後まで見てたけどさっぱりわからんかったw
大阪の人って、こっちの人間からすれば早口だし関西弁だし勢いあるし、躊躇することもあるけれど、実はみんなすごくお互いに気を遣ってるんじゃないかなって、飲みでの会話を聞いてたりするとそう思う時がある。吉野で出会ったヤと舎弟だって、狭いロープウェーの中で「リュックはしょわないで下に置いた方がええな」とかってものすごく常識的なこと言ってたしねw何か今回の旅で、一度大阪に住んでみたいなぁと思いました。