5月2日、旅の最終日。まだ暗い中起きて秋田港へ向かう。港は秋田市内から車で約20分と、わりと近い。帰りに乗る船は、7時発の苫小牧行き新日本海フェリー「フェリーあざれあ」。総トン数が約20000トンあるのでさすがにデカイです。苫小牧の到着は約10時間後の17時20分。
早朝5時過ぎに乗船手続をしましたが、GWだけあってフェリーターミナルの受付は家族連れ等で活気がありました。行きの苫小牧港の寂しい感じとは全く違ったわwここは待合室のようす。
航海の途中で通り過ぎる岬の時間が貼ってありました。
行きと同じく、運転者と同乗者は別れて乗船。
帰りは個室、ちょっと奮発して選んだ部屋は特等です。ホテルと全く変わらない部屋。バストイレも完備。部屋のモニターには、いま船がどこを通っているかわかるように、航路が映し出されています。航海中でも普通のテレビ放送(BSデジタル)はほとんど見られました。
出航するところが見たくて、外に出てみました。この錨につながってるピンと張ったロープ、どうやって外すんだろうと思ったら何のことはなく、船に積んであるローラーを回してロープをゆるめて岸にいる係の人が外し、それを巻き上げるだけのことだった。岸にいる係の人たちは、船が離れる時にみんなで手を振ってくれたので私らも振り返しましたw
さようなら東北。
出航してすぐに、苫小牧から秋田へとやってくるフェリーとすれ違うとのことだったので、デッキで待ってたらやって来ました。すれ違うときにお互いに汽笛を鳴らしたのだけど、それがまたハンパなくデカい音だったので飛び上がってビックリしたw
朝ごはんを食べてなかったのでレストランに行ってみたが、単品はなくバイキング形式だったのでちょっとヘビーだなと思い、別の場所にあるカフェ的なところに行ってみたがそこもお昼しか開かないようなので、今度は売店に行っておにぎりとかカップ麺とか売ってるかなと思ったが何も売ってなくて、困った・・・。乗るときはコンビニでの買い出しをするのがオススメです。
で、結局昼までがまんしてレストランに行ったが(朝昼1時間ずつの開店)、種類も多くて味も申し分なく、満足できる内容でした(写真撮ればよかった・・・)。
その他の時間帯は、行きのフェリーと同じく酒飲んだり本読んだり寝たり。日本海といえば荒波!というイメージがありますが、この日はとてもいい天気に恵まれたし、大きい船なので揺れはほとんどなかった。がしかし時おり場所によっては、ゆら~ゆら~とブランコというかゆりかごのようなゆっくりとした揺れが来る。あれはあれでちょっと気持ち悪いかも。帰りも酔い止めを飲んでおいてよかった。やがて竜飛岬に近づく時間だったのでデッキに出てみる。・・・・・。よくわからんけどw
津軽海峡を横断するのに2時間、恵山岬から苫小牧港までさらに3時間近くかかった。恵山からは先はこれまた時間が長く感じられました。そして無事に苫小牧到着、楽しかった2泊3日の旅を終え、大急ぎで物を片づけて録画しておいたvs熊本戦を見た結果、「この試合なら見るの飛ばしてもっと東北満喫してくればよかったんじゃね?・・orz」という壮大な結果論に落ち着いたのでしたwまた行きたいなー東北!
わんこそばで満腹の腹を抱え、昼過ぎには秋田方面へ出発する。途中の少し大きめのSAに入り、並んでた屋台を見てみるとB級グルメで有名な横手やきそばが・・・。時間的に横手に行くのは無理だし、食べないわけにいかないと思って食べたよ。
その後は高速を男鹿半島方面へと走る。高速を降りて、八郎潟を一望できる寒風山(かんぷうざん)へと向かいます。男鹿半島といえばなまはげ。男鹿半島を走っていると、そこかしこになまはげの像が立ってたり、店の看板にも標識にもなまはげだらけです。「なまはげBOOKS」って本屋もあったぞwww
寒風山パノラマラインをひたすら上がっていって頂上に到着。
頂上にはゆっくりと360°回る「回転展望台」があったんだけど、何か気持ち悪くなりそうなのでやめましたwもうね、まさに寒風山の名前そのままに、何と言っても風が強いんだわ。体ごと飛ばされる感じ。そして寒い。写真を撮って早々と車に避難し、このさらに先にある「なまはげ館」(なまはげの資料館ですw)へ行くかどうかナビを見ながら審議したが、時間的に無理なので断念。行きたかったな、なまはげ館・・・。
と、いうわけで秋田市内に入りホテルにチェックインして、秋田の街を散策することにしました。おみやげを買おうと思い秋田駅へ向かったが、駅より少し歩いたところに「あきた県産品プラザ」というのがあるのを知り、そちらへ行くことにした。そこに行く途中、夕日に照らされて咲き乱れる美しい桜がありました。
逆光だったので反対側から写す。うしろの建物は、高校のようです。こんなきれいな桜を見ながら授業を受けられるなんてうらやましい。ちなみにこの一帯は「千秋(せんしゅう)公園」という大きな公園でもともとお城だったらしく、この池はお堀なのでした。
秋田の名産品がたくさん売っていて、何を買おうか目移りします。稲庭うどん、比内地鶏のカレー、いぶりがっこなどを買い込んでお会計してるうちに、店内に蛍の光が流れ出した。閉店時間早っ。なまはげ館行ってたらここには来られないところだった。
ホテルに荷物を置いて、お楽しみの居酒屋タイムですよ。今回はホテルでちょこっとネットでクチコミなども見て考慮しつつ行く店をだいたい決め、まだそんなに夜も更けてない時間だったので、飲み屋街をあてもなくブラブラ歩いてみました。昭和な感じの魅力的な店がたくさんあって、いい雰囲気だった。今にも倒れそうな古い建物の隣に、真新しい建物の店があったりもしたけど。そして、チェックしていたお店へ行ってみる。
秋田に来たのにやきとりかよ!と思われるかもだが、ネットでの調査結果によるとここは地物も充実してるらしかったので。さっそくハタハタを食べる。子持ちで身がふっくら、卵もコリコリでおいしい。
パッと見で私らがヨソ者とわかったのか、お店のマスターが「どちらからいらっしゃったの?」って話しかけてきたので「札幌からです」って答えたら、マスターの表情が一瞬止まって、「わたし、北海道出身なんです」って返ってきてビックリしたwwwあんまりkwsk書いてご迷惑かけたら困るから詳細は省くが、それからいろいろとお話しさせてもらいました。結構コワモテだったので気むずかしい人かなと思ったけど、話したら気さくで楽しいマスターだった。いぶりがっこもおまけしてくれたし♪
お店を出てもう1軒行こうと思い、近くの「比内や」という店に行ったがあいにく満席。なので「たばこ座」という名前の屋台村へ入ってみました。
ずらりと並ぶ屋台のお店・・・どこに入ろうか迷って、なるべく魚系の物を食べられそうなお店へ飛び込みで入ってみる。
そこは和服のご主人がお店を切り盛りしてました。今日のおすすめは何か聞いたところ、まぐろがおいしいとの事だったので注文する。脂がのってておいしかったー。
壁に貼ってあるメニューの中に「しどけ」っていうのがあって、ご主人にこれは何ですかと聞くと、東北地方でよく食べられる山菜のおひたしだとの事。初めて食べた。食感はワラビみたいな感じ。あっさりしていてすごくおいしかった。
ここでもまた、「どちらからいらしたんですか?」と聞かれ、札幌から来て昨日は盛岡に泊まって今日秋田に来ましたと答えると、ご主人は盛岡出身の方だったw前のお店に引き続く偶然wご主人によると、前日行った「ぴょんぴょん舎」は地元の人の間でもおいしいと有名なお店らしい。そういえばこの日の昼にまたこの店の前を通った時、駐車場の案内のおじさんがいるほど車がいっぱいだった。行って良かったと思ったよ。
まだこのお店で飲みたかったし、他にも行きたいお店があったけど翌日はフェリーに乗るため3時にチェックアウト予定なので、その旨をご主人に言ってホテルに帰ることにしました。2軒ともいいお店だったなー。
盛岡市内にはわんこそばの名店が数店ありますが、私らが行ったのは盛岡駅前にある「東家(あずまや)」というお店です。わんこそばのために朝食はおにぎりのみで済ませ、午前11時の開店と同時に腹を空かせて店内へ入る。開店の数分前に到着したが、2組のお客さんが並んで待っていました。
店内のようす。この長テーブルに先客2組と相席にて並んで座る。1組は息子2人(たぶんもう社会人)とその両親の4人連れ(以下A組とする)、もう1組は小学生のお兄ちゃんと妹とそのお父さんの3人連れ(同じくB組)でした。
私らも含めて3組とも、みんなわんこそば(一人前3150円)を注文。その後それぞれに前掛けが配られる。イメージ的には、Jサポなら今や知らない人はいないであろう、一平くんの前掛けを思い浮かべてくださいw→参考画像。
わんこそばってテレビでしか見たことなくて、ただひたすらそばを入れてもらって食べるっていうイメージしかなかったんだけど、実はこんなにいろんな薬味やおかずがセットになってるんですね。まぐろ刺身、なめこおろし、とりそぼろ、白ごま、きざみのりなど。
A組に一人のお姉さん、B組と私らには2組で一人のお姉さんがお給仕してくれることになりました。お姉さんの手持ちのお椀がなくなり厨房へ戻ってそばを持ってくる間、付け合わせの薬味を加えたり、まぐろ刺身を食べたりして気分を変える。そばつゆまで飲むとすぐにおなかいっぱいになるので、たまってきたら1組に一つ付いている桶にあける。食べ終える時は、お椀の中のそばを一本残らず食べてから、フタを閉める。そんなようなことを、若くてかわいいお姉さんが説明してくれます。
いよいよスタート。お姉さんは、「ハイどんどん♪」って拍子をつけながら、順々にテンポ良くそばを入れていく。入れてくれるわんこそばは大体一口で食べられる量なんだけど、たまに二口くらいじゃないと食べられないそばの量が入っていて、それに当たったときはリズム狂ってしんどかったw
で休憩中に、そろそろ腹も満たされてきたかなと思ってふと脇を見ると、最初のA組はすでにもう食べ終えてるし・・・。大の大人4人がここまで来て気取ってんじゃねぇよ!こういうところに来たらむやみやたらに食べるもんだろ!とぼんやり考えてたらお姉さんが戻ってきて、またひたすら食べるw
残るはB組と私らだけ。でも妹ちゃんの方は間もなくおなかいっぱいになって、さっとフタを閉めた。するとさっきまで「ハイどんどん♪」ってかわいい声でお給仕していたお姉さんの態度がガラリと変わり、「あらっ?本当にもうおそばがなくなったのか見せてもらえる?」って詰問する感じにw妹ちゃんはちょっとおびえつつフタを開けると、「ああ全部食べられましたねぇ」ってまたかわいい声に戻った。私もそのやりとりを聞きつつ少し不安になるw
その後、お兄ちゃんよりもその父の方がリタイアする。大の大人が気取っt(ry。残ったのは、お兄ちゃんと、うちの人と私の3人。人数が2人減ってその分そばの回ってくるペースが早くなり、だんだんおなかがきつくなってきた・・・。そしてお姉さんが追加のそばを持ってくる間、お兄ちゃんはリタイアしてフタを閉めた。すると戻ってきたお姉さんが、「私が見てない間にフタを閉めることはできないのよ」と言って無理矢理フタを開けさせ、少年のお椀の中に容赦なくそばを入れてたwww怖いw
お兄ちゃんはそのそばを完食して終了、私らだけになってしまってもうかなり腹パンパン。私もさすがにもう限界が来てフタを閉めようとしたが、フタを逆さにして置いてあったので持つのに手間取ってる姿を上から見つつもお姉さんが、「ハイどんどん♪」ってそばを手加減せずに入れてきたwその時はお姉さんSですねと思いましたよwそれを何とか完食して「ちょっと見せてご覧なさい」(そう聞こえた・・・)と言われおそるおそるフタを開けてチェックしてもらってめでたく終了。
最後の一人となったうちの人は、A組とB組および後から入ってきた客に生暖かく見守られつつがんばって食べる。B組の妹ちゃんにはゲラゲラ笑われてたけどwww私は聞こえなかったけど、他の客にも「アラアラあの人細いのによく食べるわねぇ」などと言われてたらしいw
残念ながらうちの人にも限界が来て、86杯で終了。100杯食べると何かもらえるそうなんだけど、そこまでは行けなかった。でもたぶん、マラソンでいうペースメーカーみたいな人がいたら食べられるんじゃないかなー。後から考えたらB組の父が誤算だったよ。彼がもっとがんばればペースもそんなに早くならずに食べられたのにw
それにしてもわんこそば、かなり楽しかったです。友達どうし何人かで行ったらもっと楽しいかも。そば自体も普通においしいしね。しかしこの日は夕方まで全然おなかすかなかったなw